ビジネス / 会計・ファイナンス

簿記実務検定(全経) 3級の例題・出題範囲・重要用語

仕訳/帳簿/試算表/決算までの基礎

出題範囲

  • 仕訳/主要簿・補助簿
  • 決算/財務諸表
  • 試算表/精算表

例題に挑戦

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例題1

試算表の機能と種類に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 試算表で貸借の合計額が一致していれば、取引が適切な勘定科目に記帳されていることが保証される。
  2. 残高試算表は、総勘定元帳の各勘定から残高のみを取り出して集計したものである。
  3. 合計残高試算表は、合計試算表と残高試算表を一つにまとめた形式の試算表である。
  4. 合計試算表は、総勘定元帳の各勘定の借方合計と貸方合計を集計したものである。
  5. 試算表を作成することで、仕訳帳から総勘定元帳への転記に計算上の誤りがないかを検証できる。
解答と解説を見る

正解: 試算表で貸借の合計額が一致していれば、取引が適切な勘定科目に記帳されていることが保証される。

正解は「試算表で貸借の合計額が一致していれば、取引が適切な勘定科目に記帳されていることが保証される。」です。試算表は貸借平均の原理を利用して、転記の金額的な正確性を検証するものであり、借方と貸方の合計が一致していても、勘定科目の選択ミスや取引自体の記帳漏れ、二重記帳などの誤りを発見することはできません。そのため、試算表の貸借一致が必ずしも全ての正確性を保証するわけではない点に注意が必要です。

例題2

8欄精算表の作成手順において、期末整理事項(決算整理事項)を記入するための欄はどれか。

  1. 元帳合計欄
  2. 貸借対照表欄
  3. 試算表欄
  4. 損益計算書欄
  5. 修正記入欄
解答と解説を見る

正解: 修正記入欄

正解は「修正記入欄」です。精算表は、決算整理前残高試算表の数値に、期末に行う決算整理事項を加味して財務諸表を作成する一覧表です。この決算整理事項を記入する場所が「修正記入欄」となります。ここで修正された後の数値が、収益・費用であれば損益計算書欄へ、資産・負債・純資産であれば貸借対照表欄へと移記されます。全経3級ではこの精算表の構造を正しく理解し、各欄の役割を把握することが重要です。

重要用語

仕訳
取引を借方と貸方の2つの側面に分け、勘定科目と金額を用いて記録する作業のことです。簿記の最初の手順であり、すべての帳簿記録の基礎となります。左側を借方、右側を貸方と呼び、常に両側の合計金額が一致するという「貸借平均の原理」に基づいて正確に記録することが重要です。
主要簿
企業のすべての取引を記録するために欠かせない、簿記において最も中心的な役割を果たす帳簿のことです。具体的には、取引の発生順にすべてを記録する「仕訳帳」と、勘定科目ごとに取引を集計する「総勘定元帳」の2種類を指します。これらは決算書を作成するための土台となる必須の帳簿です。
補助簿
主要簿の記録だけでは不足する詳細な内容を、特定の項目ごとに補足して記録する帳簿のことです。企業の必要に応じて作成され、現金出納帳や商品有高帳、売掛金元帳などがこれに該当します。取引の明細(誰に、何を、どれだけなど)を管理することで、主要簿の情報を裏付ける役割を果たします。
仕訳帳
日々発生するすべての取引を、発生した日付順に仕訳として記録する主要簿です。各取引について、日付、勘定科目、金額、および簡単な内容(摘要)を記入します。取引を時系列で把握することができるため、記入漏れを防ぎ、総勘定元帳へ正しく転記するための重要な役割を担っています。
総勘定元帳
仕訳帳に記録されたすべての取引を、勘定科目ごとに設けた口座に分類・集計する主要簿です。すべての勘定科目の増減と残高がこの一冊にまとめられており、決算時に貸借対照表や損益計算書を作成するための直接的な資料となります。仕訳帳からこの元帳へ数値を書き写す作業を「転記」と呼びます。
現金出納帳
現金の入金と出金の詳細を、日付順に記録するための補助簿です。実際の手許にある現金の残高と、帳簿上の残高が常に一致しているかを確認するために非常に重要です。日常的な現金の流れを把握し、盗難や紛失、記入漏れなどのミスがないかを管理する目的で使用されます。
売掛金元帳
得意先(顧客)ごとに売掛金の発生(売上)と減少(回収)を記録するための補助簿で、「得意先元帳」とも呼ばれます。どの顧客に対して、いつ売上が発生し、いくらの未回収残高があるのかを個別に管理します。債権の管理や代金の回収漏れを防ぐために、実務上極めて重要な役割を果たします。
買掛金元帳
仕入先ごとに買掛金の発生(仕入)と減少(支払)を記録するための補助簿で、「仕入先元帳」とも呼ばれます。どの業者に対して、いつ仕入を行い、いくらの未払代金があるのかを個別に管理します。支払期日の管理や二重払いの防止など、債務を正確に把握してスムーズな決済を行うために必要不可欠な帳簿です。

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