出題範囲
- 海図作業・航路計画
- 海上衝突予防法/国際信号
- 灯火・形象物・音響信号
- 運用・国内法規
- 気象・海象/航海計器
例題に挑戦
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例題1
海上衝突予防法において、他の船舶を追い越す船舶(追越し船)の航法として正しいものはどれか。
- 追越し船であるかどうか疑わしいときは、自船を行き会い船とみなさなければならない。
- 追越し船の義務は、追い越される船舶の真横を通過した時点で終了する。
- 追越し船は、追い越される船舶を完全に追い越し、かつ、十分に遠ざかるまで、その船舶の進路を避けなければならない。
- 追い越される船舶が避航船となり、追越し船の進路を避けなければならない。
- 夜間、追い越される船舶の舷灯が見える場合は、常に追越し船とみなされる。
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正解: 追越し船は、追い越される船舶を完全に追い越し、かつ、十分に遠ざかるまで、その船舶の進路を避けなければならない。
海上衝突予防法第13条に基づき、追越し船は、追い越される船舶を完全に追い越し、かつ、十分に遠ざかるまで、その船舶の進路を避けなければならないと定められています。追越しとは、他船の正横後22.5度を超える方向(尾灯が見える範囲)から他船を追い越す場合を指します。追い越しが終わるまでは避航船としての義務が継続するため、注意が必要です。正解は「追越し船は、追い越される船舶を完全に追い越し、かつ、十分に遠ざかるまで、その船舶の進路を避けなければならない。」です。
例題2
海上衝突予防法における「行き会い船」の航法について、誤っているものはどれか。
- 疑問がある場合は、行き会い船の状態ではないと判断し、針路を保持しなければならない。
- 夜間においては、他船の両方の舷灯又はマスト灯を一直線に見る場合に適用される。
- 各動力船は、互いに他の船舶の左舷側を通過することができるように、針路を右に変えなければならない。
- 二隻の動力船が互いに衝突するおそれがあるときに適用される。
- 互いに他の船舶の真向かい又はほとんど真向かいに行き会う場合に適用される。
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正解: 疑問がある場合は、行き会い船の状態ではないと判断し、針路を保持しなければならない。
海上衝突予防法第14条第3項では、船舶が自ら行き会い船の状態にあるかどうかを疑うときは、「行き会い船の状態にあるとみなして」行動しなければならないと規定されています。したがって、疑問がある場合に自分の都合の良いように解釈して針路を保持することは、法令違反となり非常に危険な行為です。正解は「疑問がある場合は、行き会い船の状態ではないと判断し、針路を保持しなければならない。」です。
重要用語
- 見張り
- 周囲の状況および衝突の危険を十分に判断することができるよう、視覚、聴覚およびその時の状況に適したあらゆる手段によって、常に適切な見張りを行うことを指します。航行中だけでなく、停泊中であっても周囲の安全を確認するために不可欠な義務であり、海難事故を防ぐための最も基本的かつ重要なルールの一つとして定義されています。
- 安全な速力
- 衝突を避けるための適切かつ有効な動作をとることができ、かつ、当時の状況に適した距離で停止することができる速力をいいます。視界の状態、交通の密度、自船の操縦性能、風や海流の影響などを考慮して決定しなければなりません。いかなる視界の状態においても、常にこの速力で航行することがすべての船舶に義務付けられています。
- 避航船
- 二隻の船舶が衝突するおそれがある場合に、進路を譲らなければならない義務がある方の船舶を指します。避航船は、できる限り早期に、かつ大幅に動作をとり、他の船舶から十分に離れなければなりません。中途半端な進路変更は相手船に意図が伝わりにくいため、他船からはっきりと確認できるような明確な動作をとることが求められます。
- 保持船
- 二隻の船舶が衝突するおそれがある場合に、そのままの針路と速力を維持しなければならない船舶を指します。ただし、避航船が適切な動作をとっていないことが判明した場合や、自船の動作のみで衝突を避ける必要がある場合には、協力動作をとることが認められています。基本的には避航船が避けやすいよう、予測可能な航行を維持する役割を担います。
- 行き会い船
- 二隻の動力船が、真向かいまたはほとんど真向かいに行き会う場合で、衝突するおそれがある状況を指します。この場合、互いに他の船舶の左舷側を通過することができるように、それぞれ針路を右に変えなければなりません。夜間においては、相手船の両方の舷灯(紅灯と緑灯)が同時に見える状態が、この状況に該当する判断基準となります。
- 追い越し
- 他の船舶の正横後22.5度を超える方向(夜間であれば船尾灯のみが見える角度)から追い越す状況を指します。追い越す側の船舶は、追い越される側の船舶を完全に追い越し、十分に離れるまで、その進路を避け続けなければなりません。たとえその後、角度が変わって横切り船のような状況になっても、追い越し側の避航義務は変わりません。
- 横切り船
- 二隻の動力船が互いに進路を横切る場合で、衝突するおそれがある状況を指します。このとき、他の船舶を自船の右舷側に見る船舶が避航船となり、相手の進路を避けなければなりません。避航船は、やむを得ない場合を除き、相手船の船首方向を横切るような動作を避ける必要があります。これは「右側優先」の原則に基づいたルールです。
- 国際信号旗
- 海上において船舶間で意思疎通を行うために使用される世界共通の旗です。アルファベット26枚、数字10枚、代表旗3枚、回答旗1枚の計40枚で構成されます。1枚の旗だけで特定の重要な意味を表す「1文字信号」があり、例えば「O(オスカー)」は「人が落水した」、「A(アルファ)」は「潜水員を下ろしている」といった緊急の伝達に使用されます。
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