出題範囲
- 材料
- 燃料・潤滑
- 電気装置
- 機械工作
- 内燃機関
- 保安基準・関連法規
- シャシ(動力伝達/走行/制動/懸架/操縦)
例題に挑戦
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例題1
道路運送車両の保安基準における窓ガラスの規定について、次のうち不適切なものはどれか。
- 貸切バス等の窓ガラスは、非常時に容易に破壊できるものでなければならない。
- 前面ガラスには、運転者の視野を妨げない限り、広告のためのステッカーをどの位置にも貼ることができる。
- 前面ガラスの可視光線透過率は、70%以上でなければならない。
- 前面ガラスには、検査標章を前方から見やすい位置に貼り付けなければならない。
- 窓ガラスは、運転者が交通状況を確認するための視野を確保しなければならない。
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正解: 前面ガラスには、運転者の視野を妨げない限り、広告のためのステッカーをどの位置にも貼ることができる。
道路運送車両の保安基準第29条および細目告示において、前面ガラスに貼り付けることが認められているものは、検査標章、バックミラー、ドライブレコーダー、公共の利益に資する標識等に限定されています。個人の広告や装飾目的のステッカーを貼ることは、たとえ運転者の視野を直接妨げない位置であっても原則として禁止されており、保安基準に適合しないと判断されます。正解は「前面ガラスには、運転者の視野を妨げない限り、広告のためのステッカーをどの位置にも貼ることができる。」です。
例題2
自動車のタイヤの摩耗に関する保安基準において、接地部の溝が全周にわたり確保されていなければならない最小の深さはどれか。(二輪自動車等を除く)
- 3.2mm以上
- 1.6mm以上
- 2.0mm以上
- 0.8mm以上
- 1.2mm以上
解答と解説を見る
正解: 1.6mm以上
道路運送車両の保安基準第9条において、自動車のタイヤ(二輪自動車、側車付二輪自動車、三輪自動車等の一部を除く)は、その接地部の溝のいずれの部分においても、1.6mm以上の深さを有していなければならないと定められています。タイヤの摩耗が進み、スリップサインが現れた状態は、雨天時の排水性能が著しく低下しハイドロプレーニング現象を誘発する恐れがあるため、安全走行上の観点から車検の合格基準を満たさないことになります。正解は「1.6mm以上」です。
重要用語
- 炭素鋼
- 鉄と炭素の合金で、炭素の含有量によって性質が変わる材料です。自動車のフレームやボルト、ナットなど幅広く使用されます。炭素量が多いほど硬くなりますが、同時にもろくなる性質も持っています。加工性が良く、熱処理によって強度や硬さを調整できるため、自動車整備において最も基本的な金属材料の一つとして重要視されています。
- 合金鋼
- 炭素鋼にニッケル、クロム、モリブデンなどの金属元素を添加したものです。特定の性能を向上させており、強度、耐食性、耐熱性が高められています。エンジン内部のクランクシャフトや変速機のギアなど、特に高い負荷がかかる部品に使用されます。添加される成分によって、ニッケルクロム鋼やクロムモリブデン鋼などの種類があります。
- 鋳鉄
- 炭素を2%以上含む鉄の合金で、型に流し込んで成形する鋳造に適しています。シリンダーブロックやブレーキディスクなどに使われます。複雑な形状を容易に作ることができ、耐摩耗性や振動吸収性に優れているのが特徴です。一方で、鋼に比べて衝撃に弱く割れやすいという性質(脆性)があるため、使用箇所には注意が必要な材料です。
- アルミニウム合金
- アルミニウムに銅やマグネシウムなどを加えた材料です。鉄と比較して軽量でありながら、十分な強度を持つため、シリンダーヘッドやホイールに使用されます。熱伝導率が高いため冷却効率に優れ、燃費向上や車両の軽量化に大きく貢献します。また、表面に酸化皮膜を形成するため、錆びにくいという耐食性の高さも大きな特徴です。
- 焼入れ
- 鋼を高温に加熱した後、水や油で急冷する熱処理のことです。この処理を行うことで、鋼の組織が変化し非常に硬くなります。しかし、焼入れだけでは硬すぎて脆いため、通常は焼戻しを組み合わせて行います。これにより、部品に必要な硬さと粘り強さを両立させることができ、高い強度を要するギヤやシャフト類の製造に欠かせない工程です。
- 焼戻し
- 焼入れした後の鋼を再び適切な温度まで加熱し、冷却する熱処理です。焼入れで生じた内部のひずみを取り除き、材料に粘り強さ(靭性)を与える目的で行われます。焼戻しを行うことで、硬すぎる状態から適度な強度と壊れにくさを兼ね備えた材料になります。自動車部品では硬さと靭性の両立が求められるため、焼入れとセットで必須の工程です。
- 合成ゴム
- 石油などを原料として化学的に製造されたゴム材料です。天然ゴムに比べて、耐油性、耐熱性、耐候性に優れています。自動車ではタイヤのほか、燃料ホースやブレーキホース、各種オイルシールなどに多用されます。使用部位の環境(ガソリン接触、エンジン熱、日光など)に応じて、ニトリルゴムやシリコンゴムなど最適な種類が選択されます。
- 合成樹脂
- いわゆるプラスチックのことで、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂に大別されます。軽量で成形しやすく、電気絶縁性や耐食性に優れています。バンパーやインストルメントパネルなどの内外装部品から、吸気系部品まで幅広く利用されています。近年の自動車設計では、車両のさらなる軽量化のために、金属代替材料としての重要性が非常に高まっています。
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