運転・整備 / 自動車整備士

三級自動車整備士(ジーゼル自動車)の例題・出題範囲・重要用語

基礎力学/ディーゼル機関/燃料噴射/電装基礎/シャシ/法規

出題範囲

  • 燃料噴射・過給/冷却
  • シャシ基礎
  • ディーゼル機関基礎
  • 法規・安全
  • 電装基礎
  • 基礎力学・材料

例題に挑戦

スキルサートのAIが生成した演習問題のサンプルです。アプリでは毎週新しい問題が追加されます。

例題1

材料に荷重を加えたとき、変形が生じても、その荷重を取り除くと元の形や寸法に戻る性質として、適切なものはどれか。

  1. 弾性
  2. 靭性
  3. 脆性
  4. 塑性
  5. 延性
解答と解説を見る

正解: 弾性

正解は「弾性」です。物体に外力を加えた際、変形が生じても外力を取り除けば元の形状に復元する性質を弾性と呼びます。これに対し、外力を取り除いても変形がそのまま残る性質を塑性(そせい)といいます。自動車のボルトの締め付けやスプリングなどは、この弾性の範囲内(弾性限度内)で適切に機能するように設計されています。脆性は「もろさ」、靭性は「粘り強さ」、延性は「引き伸ばしやすさ」をそれぞれ指す材料の機械的性質です。

例題2

質量 50kg の物体を垂直に 4m 持ち上げるのに 5秒 かかった。このときの仕事率(W)として、適切なものはどれか。ただし、重力加速度は 9.8m/s² とする。

  1. 196W
  2. 392W
  3. 980W
  4. 40W
  5. 1960W
解答と解説を見る

正解: 392W

正解は「392W」です。仕事(J)は「力(N)× 距離(m)」で計算されます。この場合、重力に抗して持ち上げる力は、質量 50kg × 重力加速度 9.8m/s² = 490N です。よって仕事量は、490N × 4m = 1960J となります。さらに、仕事率(W)は単位時間あたりの仕事量なので、「仕事(J)÷ 時間(秒)」で求められます。1960J ÷ 5秒 = 392W となり、この値が適切です。計算過程を一つずつ確認することが正答への近道です。

重要用語

燃料噴射ポンプ
ディーゼルエンジンのシリンダー内へ燃料を高圧で送り出す装置です。エンジン回転に合わせて適切な時期に、必要な量の燃料を正確に計量し、噴射ノズルへ供給する役割を担います。機械式や電子制御式があり、噴射量や噴射時期の調整がエンジンの出力や排ガス性能に大きく影響するため、整備において非常に重要な部品です。
噴射ノズル
燃料噴射ポンプから送られてきた高圧の燃料を、シリンダー内の圧縮された空気に微細な霧状にして噴射する装置です。燃料を微粒化することで空気との混合を促進し、良好な燃焼を実現します。ノズルには自動的に開閉する針弁があり、噴射圧力や噴霧の形状が燃焼効率やエンジンの出力、黒煙の発生に直接関わるため、定期的な点検や清掃が必要です。
ガバナ
エンジンの負荷変動に応じて燃料の噴射量を自動的に調節し、エンジン回転速度を一定に保つための装置です。燃料噴射ポンプに取り付けられており、アイドリングの安定化や最高回転数の制限など、エンジンの焼き付き防止や運転のしやすさを支える役割を持ちます。機械的な遠心力を利用するものや、電子制御によって精密に制御するものがあります。
ターボ・チャージャ
排気ガスのエネルギーを利用してタービンを回し、その力でコンプレッサを駆動してシリンダー内に空気を圧送(過給)する装置です。より多くの空気を送り込むことで、排気量を変えずに大きな出力を得ることができます。高速で回転するため、潤滑油の状態管理が非常に重要です。出力向上だけでなく、燃費改善や排ガスのクリーン化にも寄与します。
インタークーラ
ターボ・チャージャなどの過給機で圧縮され、高温になった空気を冷却するための装置です。空気は温度が上がると膨張して密度が下がるため、インタークーラで冷却して密度を高めることで、シリンダー内により多くの酸素を供給できるようにします。これにより、燃焼効率が向上し、エンジンの出力アップやノッキングの防止、排ガス性能の向上につながります。
サーモスタット
エンジン冷却水の温度に応じて、ラジエータへ流れる冷却水の量を調節し、エンジンの温度を一定に保つためのバルブです。冷間時は閉じ、暖機を促進させます。温度が上昇すると開き、冷却水をラジエータに回して過熱を防ぎます。これが故障するとオーバーヒートやオーバークールの原因となり、エンジンの性能低下や摩耗の促進、燃費の悪化を招くため注意が必要です。
ラジエータ・キャップ
冷却系統を密閉し、内部に圧力をかけることで冷却水の沸点を上昇させる部品です。これにより冷却効率を高め、気泡の発生を抑えます。また、温度変化に伴う冷却水の体積変化を調整するため、加圧弁と負圧弁を備えており、リザーバ・タンクとの間で冷却水を行き来させる役割もあります。パッキンの劣化は圧力保持ができなくなり、オーバーヒートの原因となります。
コモンレール・システム
燃料を高圧のまま「コモンレール」と呼ばれる蓄圧室に蓄え、各シリンダーのインジェクタから電子制御で噴射するシステムです。エンジンの回転数に関わらず、常に最適な圧力で燃料を噴射できるため、排ガスのクリーン化、低騒音化、出力向上を同時に実現します。現代のディーゼルエンジンの主流であり、精密な電子制御によって複数回の分割噴射を行うことも可能です。

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