出題範囲
- 損傷診断・修正
- 塗装・防錆
- 安全・法規
- 車体構造・材料
- 溶接・接着
例題に挑戦
スキルサートのAIが生成した演習問題のサンプルです。アプリでは毎週新しい問題が追加されます。
例題1
スポット溶接の3大条件(溶接電流、通電時間、加圧力)に関する記述として、不適切なものはどれか。
- 通電時間が短すぎると、十分な径のナゲットが形成されない。
- 溶接電流が過大になると、チリ(散り)が発生しやすくなる。
- 加圧力が弱すぎると、接触抵抗が過大になり激しく飛散する。
- 電極の先端径が摩耗して大きくなると、電流密度が高まり強度が向上する。
- 板厚が厚くなるほど、より大きな溶接電流と長い通電時間が必要になる。
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正解: 電極の先端径が摩耗して大きくなると、電流密度が高まり強度が向上する。
正解は「電極の先端径が摩耗して大きくなると、電流密度が高まり強度が向上する。」です。実際には、電極の先端が摩耗して接触面積が大きくなると、同じ電流値であっても単位面積あたりの電流密度が低下します。これにより発生する熱量が不足し、ナゲット(溶着部)が小さくなるため、強度は低下します。そのため、一定の打点数ごとにドレッサー等で電極先端を適切な形状に整形する必要があります。他の選択肢は、スポット溶接の品質管理において正しい記述です。
例題2
自動車の構造用接着剤を使用したパネル交換作業において、接着強度を確保するために最も重要かつ基本的な工程はどれか。
- 接着面の脱脂処理
- 接着直後の水冷
- 接着剤の厚塗り
- プライマーの2度塗り
- 作業環境の加湿
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正解: 接着面の脱脂処理
正解は「接着面の脱脂処理」です。構造用接着剤の性能を最大限に発揮させるためには、被着材(鋼板)の表面に付着している油分、防錆剤、汚れを完全に取り除く脱脂工程が不可欠です。これらが残っていると接着剤が鋼板に密着できず、界面剥離の原因となります。また、接着剤は厚く塗れば良いというわけではなく、指定されたビード径を維持し、クランプで適切に加圧して均一な層にすることが強度確保のポイントです。水分は接着不良を招くため加湿は不適切です。
重要用語
- 三次元計測器
- 自動車のボディ各部にある基準点の位置を、前後(X)、左右(Y)、上下(Z)の3軸で精密に測定する装置。事故による車体の歪みを数値化し、メーカーが公開しているボデー寸法図と比較することで、損傷の範囲や程度を正確に診断するために不可欠である。修正作業中もリアルタイムで計測を行い、元の形状へ正確に戻すための指標となる。
- フレーム修正機
- 事故で大きく変形した車体フレームを、強力な油圧装置などを用いて元の形状に引き戻すための大型設備。ベンチ式や床埋込式などがあり、車体を強固に固定した状態で、複数の方向から正確に荷重をかけて修正を行う。高張力鋼板の多用により、高い剛性を持つ現代の車両を安全かつ精密に修復するために、現代の車体整備には欠かせない機器である。
- ボデー・アライメント
- 自動車のボディ構造における各構成部品の相対的な位置関係や、左右対称性のこと。損傷診断では、ボデー寸法図に基づき、特定の基準点間の距離や高さを計測してアライメントの狂いを確認する。これが適切でないと、走行安定性の低下やタイヤの異常摩耗、ドアの立て付け不良などの原因となるため、修正作業ではミリ単位の精度が求められる。
- 基準点
- 車体整備において、寸法を計測したり位置を確認したりするための目印となる点。一般的にはボデー底面のフレームにある穴やボルト、溶接ポイントなどが指定される。メーカー発行のボデー寸法図にはこれらの位置が数値で示されており、損傷診断や修正の際に、現状が設計値からどれだけズレているかを判断するための絶対的な基準として機能する。
- スプリングバック
- フレーム修正などの引き作業において、荷重を解放した際に金属が弾性によって元の形に戻ろうとする現象。修正作業では、この戻り分を見越して目標値よりも少し多めに引き出す「オーバープル」が必要となる。材料が硬い高張力鋼板などはスプリングバックが大きく、正確な寸法に仕上げるためには熟練した技術と精密な計測器による確認が不可欠である。
- 応力集中
- 車体の構造が急激に変化する箇所や穴の周辺などに、外部からの荷重による力が集中してかかること。衝突時にはこの部分から変形が始まりやすいため、損傷診断では応力集中が予想される箇所を重点的に点検する。修正作業においても、無理な引き方をすると特定の箇所に応力が集中し、部材に亀裂が入ったり強度が低下したりする恐れがあるため、注意深い荷重管理が必要である。
- クラッシャブルゾーン
- 衝突時のエネルギーをあえて変形することで吸収し、乗員保護のために意図的に弱く設計された車体の部位。一般的にエンジンルームの前方やトランク周りがこれにあたる。損傷診断では、この部分の変形がキャビン(居住空間)まで波及していないかを慎重に確認する。一度変形したクラッシャブルゾーンは強度が変わるため、修正ではなく部品交換が推奨される場合も多い。
- 修正引き
- 変形したフレームやパネルを、修正機やクランプを用いて元の位置まで引き出す作業。損傷が起きたときとは逆の方向、逆の順序で力をかける「リバース・プロシージャ」が基本となる。無理に一度に引くと金属疲労や破断を招くため、複数のポイントから少しずつ、熱を加えず冷間で行うのが現代の主流である。計測を行いながら、目標寸法まで慎重に作業を進める。
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