出題範囲
- 走行装置
- 作動装置
- 油圧・機械要素
- ディーゼルエンジン
- 安全・法規
- 電装
例題に挑戦
スキルサートのAIが生成した演習問題のサンプルです。アプリでは毎週新しい問題が追加されます。
例題1
ディーゼルエンジンの燃焼室形式に関する記述として、不適切なものはどれか。
- 直接噴射式は、燃焼室の表面積が小さいため、冷却損失を抑えることができる。
- 直接噴射式は、シリンダヘッドの構造が比較的単純で、熱効率が高い特徴がある。
- 渦流室式は、直接噴射式に比べて燃料の噴射圧力を低く設定することが可能である。
- 直接噴射式は、渦流室式と比較して燃料消費率が悪くなる傾向がある。
- 予燃焼室式は、直接噴射式と比較して燃焼が緩やかに行われるため、運転音が静かである。
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正解: 直接噴射式は、渦流室式と比較して燃料消費率が悪くなる傾向がある。
正解は「直接噴射式は、渦流室式と比較して燃料消費率が悪くなる傾向がある。」です。直接噴射式は、シリンダヘッド内に設けた副室を用いず、ピストン頂部の燃焼室へ直接燃料を噴射する方式です。この方式は、副室式(渦流室式や予燃焼室式)と比較して燃焼室の表面積が小さく、冷却損失が少ないため、熱効率が非常に高く燃料消費率(燃費)に優れているのが最大の特徴です。したがって、燃料消費率が悪くなるという記述は誤りです。
例題2
燃料噴射ポンプに設けられているデリバリバルブ(吸戻し弁)の主な役割として、適切なものはどれか。
- 燃料系統内に混入した空気を自動的に排出する。
- 燃料の噴射圧力をシリンダごとに均等化する。
- 燃料の噴射開始時期を自動的に調整する。
- 噴射終了時の後だれを防止する。
- エンジン負荷に応じて燃料の供給量を増減させる。
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正解: 噴射終了時の後だれを防止する。
正解は「噴射終了時の後だれを防止する。」です。デリバリバルブは、燃料の噴射が終了した直後に、噴射管内の燃料をわずかに吸い戻す役割を持っています。これにより、噴射管内の残圧を急激に低下させ、ノズル先端からの燃料のキレを良くして「後だれ」現象を防ぎます。後だれが発生すると、不完全燃焼による黒煙の発生やノズルへのカーボン付着などのトラブルにつながるため、ディーゼルエンジンの精密な燃焼制御において非常に重要な部品です。
重要用語
- 履帯
- 建設機械の足回りにおいて、地面に接して駆動力を伝えるベルト状の装置です。鉄製のシューをピンとブッシュで連結して構成され、軟弱地での走破性が高く、接地圧を分散させる役割があります。摩耗が進むとピンやブッシュが伸び、蛇行や脱落の原因となるため、定期的な張り調整や摩耗限度の確認が、整備における重要な点検項目となります。
- スプロケット
- 走行モータの回転力を履帯に伝える駆動輪で、履帯のブッシュに噛み合って回転させます。歯車のような形状をしており、過酷な使用環境下で摩耗が激しい部品です。歯先の形状が鋭利になったり、摩耗限度を超えると噛み合わせが悪くなるため、整備時には歯の摩耗状態をゲージなどで点検し、必要に応じて反転使用や交換を行います。
- アイドラ
- 履帯の最前部に位置し、履帯を誘導・支持する遊輪です。動力は持たず、履帯の張りを維持し進行方向を安定させます。内部にはシールが組み込まれており、オイル漏れの有無を確認する必要があります。リコイルばねと連結されており、岩などの障害物を乗り上げた際の衝撃を緩和して走行装置を保護する機能も備えています。
- トラックローラ
- 下部転輪とも呼ばれ、機体の重荷重を支えながら履帯の上を転がるローラです。複数のローラで荷重を分散し、走行時の安定性を保ちます。地面の凹凸による衝撃を直接受けるため、内部シールの摩耗によるオイル漏れに注意が必要です。フランジ部の摩耗が進むと履帯の外れの原因となるため、外径の測定による寿命管理が行われます。
- キャリアローラ
- 上部転輪とも呼ばれ、履帯の上部を支えてたわみを防ぐためのローラです。履帯の自重による垂れ下がりを抑え、スプロケットからアイドラへの戻りをスムーズにする役割があります。トラックローラに比べて個数は少ないですが、回転不良が発生すると履帯の円滑な動きを妨げ、シューの異常摩耗を招くため、定期的な回転確認が必要です。
- リコイルばね
- アイドラの後方に設置された強力なばね装置です。走行中に障害物を乗り上げた際、アイドラが後退することで履帯に加わる過度の張力を吸収し、走行装置全体の破損を防ぐ緩衝材として機能します。整備で分解する際は、非常に強い予圧がかかっているため、専用の設備を使用して安全に作業を行うことが強く求められる部品です。
- 走行減速機
- 走行モータの高速回転を低速・高トルクに変換し、スプロケットに伝える装置です。主に遊星歯車機構が採用されており、大きな駆動力を生み出します。過酷な負荷がかかるため、内部のギヤオイルの量や汚れ、金属粉の混入を点検することが不可欠です。オイル交換を怠るとベアリングや歯車の破損を招き、重大な故障に繋がります。
- トラックアジャスタ
- 履帯の張り(テンション)を調整するための装置です。グリースガンでグリースを注入することでピストンを押し出し、アイドラを前進させて履帯を張ります。調整が緩すぎると履帯が脱落しやすく、張りすぎるとピンやブッシュの摩耗を早めます。機種ごとに規定されている「履帯のたわみ量」に合わせることが、整備の基本となります。
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