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臨床検査技師国家試験の例題・出題範囲・重要用語

医用工学概論/公衆衛生学概論/臨床検査医学/臨床検査総論/臨床検査各論(血液/一般/免疫/微生物/病理等)

出題範囲

  • 免疫血清・微生物
  • 臨床検査総論
  • 血液・一般・輸血
  • 臨床検査医学総論
  • 公衆衛生学概論
  • 医用工学概論
  • 病理・細胞

例題に挑戦

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例題1

我が国の令和4年(2022年)人口動態統計における死因順位で、第1位はどれか。

  1. 悪性新生物
  2. 心疾患
  3. 脳血管疾患
  4. 肺炎
  5. 老衰
解答と解説を見る

正解: 悪性新生物

正解は『悪性新生物』です。厚生労働省が発表した令和4年(2022年)人口動態統計年報によると、日本人の死因順位は第1位が悪性新生物(24.6%)、第2位が心疾患(14.8%)、第3位が老衰(11.4%)、第4位が脳血管疾患(6.8%)となっています。悪性新生物は1981年(昭和56年)以降、一貫して死因の第1位を占めており、公衆衛生学における重要な対策対象となっています。他の選択肢である心疾患や老衰も主要な死因ですが、統計上の第1位は悪性新生物であるため、こちらが正解となります。

例題2

労働安全衛生法に基づき、常時50人以上の労働者を使用する事業場において、選任または設置の義務がないのはどれか。

  1. 産業医
  2. 防火管理者
  3. 安全管理者
  4. 衛生管理者
  5. 衛生委員会
解答と解説を見る

正解: 防火管理者

正解は『防火管理者』です。労働安全衛生法では、常時50人以上の労働者を使用する事業場に対し、産業医、衛生管理者、安全管理者の選任、および衛生委員会の設置が義務付けられています。これに対し、防火管理者は消防法に基づき、多数の者が自由に出入り、勤務、または居住する建物(特定防火対象物など)において選任が義務付けられるものです。産業保健の分野では、どの法律に基づいてどのような管理者が選任されるかを整理しておくことが試験対策として非常に重要であり、混同しないように注意が必要です。

重要用語

抗原抗体反応
抗原とそれに対応する抗体が特異的に結合する反応。凝集反応や沈降反応などがあり、血清学的な診断に利用される。結合は非共有結合によるもので、鍵と鍵穴の関係に例えられる。臨床検査では、この原理を利用して感染症の有無や血液型の判定、自己免疫疾患の診断などが行われる。免疫学的検査の最も基本となる現象である。
ELISA法
酵素結合免疫吸着測定法のことで、酵素反応を利用して標的となる抗原または抗体の量を測定する手法。高い感度と特異性を持ち、感染症マーカー、ホルモン、腫瘍マーカーの定量などに広く用いられる。固相化された抗体(または抗原)と検体を反応させ、さらに酵素標識抗体を加えて色の変化を吸光度計で測定し、濃度を算出する。
グラム染色
微生物検査の基本となる染色法で、細菌を細胞壁の構造の違いによってグラム陽性(紫色)とグラム陰性(赤色)に分類する。迅速に診断の方向性を決定できるため極めて重要である。クリスタルバイオレットで染色後、ルゴール液で媒染し、アルコールで脱色した後にサフラニン等で対比染色を行う。菌の形態と染色性は抗菌薬選択の指標となる。
補体
血清中に含まれる蛋白質の一群で、免疫反応を補助する役割を持つ。抗原抗体複合体に結合することで活性化され、細菌の溶菌、食細胞の遊走促進、オプソニン作用などを引き起こす。古典経路、副経路、レクチン経路の3つの活性化経路があり、生体防御において重要な役割を果たす。検査では補体価(CH50)として活性が測定される。
薬剤感受性試験
分離された病原菌に対して、どの抗菌薬が有効かを調べる試験。ディスク拡散法や微量液体希釈法が一般的である。結果はS(感受性)、I(中間)、R(耐性)で判定され、適切な治療薬の選択に直結する。また、最小発育阻止濃度(MIC)を求めることで、より詳細な薬効の評価が可能となり、耐性菌の監視においても重要なデータとなる。
日和見感染
健康な人では病気を起こさないような病原性が低い微生物が、免疫力が低下した宿主(易感染宿主)に対して感染症を引き起こすこと。加齢、AIDS、ステロイド投与、抗がん剤治療などが誘因となる。主な原因微生物には真菌(カンジダ等)、ウイルス(サイトメガロウイルス等)、弱毒細菌などがあり、院内感染の主要な形態の一つである。
サイトカイン
主に免疫細胞から分泌される微量な蛋白質で、細胞間の情報伝達を担う。インターロイキン、インターフェロン、腫瘍壊死因子(TNF)などが含まれる。免疫応答の調節、炎症の誘導、細胞の増殖や分化など多様な生理活性を持つ。過剰な産生はサイトカインストームと呼ばれ、全身の重篤な炎症症状や臓器不全を引き起こす原因となる。
自己抗体
本来は外敵を攻撃するための免疫系が、自分自身の細胞や組織の成分を抗原とみなして産生する抗体。膠原病などの自己免疫疾患の診断において極めて重要である。代表的なものに、全身性エリテマトーデス(SLE)で見られる抗核抗体や抗DNA抗体、関節リウマチで見られるリウマトイド因子などがあり、疾患特異性が高いものも多い。

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