出題範囲
- 放射線機器工学
- X線・CT・MR 等の撮影技術
- 放射線治療
- 画像診断学
- 放射線物理
- 核医学
- 画像工学
- 安全管理/法規
例題に挑戦
スキルサートのAIが生成した演習問題のサンプルです。アプリでは毎週新しい問題が追加されます。
例題1
MRIの拡散強調画像(DWI)において、b値を決定する要因として誤っているのはどれか。
- 傾斜磁場印加間隔
- 傾斜磁場強度
- 静磁場強度
- 傾斜磁場印加時間
- 磁気回転比
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正解: 静磁場強度
正解は「静磁場強度」です。拡散強調画像におけるb値は、印加する傾斜磁場の強度、印加時間、および印加間隔、そして撮像対象の磁気回転比の4つの要素によって数式的に決定されます。b値は拡散の感度を示す指標であり、これが高いほど拡散が制限された部位(病変など)が相対的に高信号となります。一方で、装置の基本性能である静磁場強度(1.5Tや3.0Tなど)はb値の計算式自体には含まれないため、b値を決定する直接的な要因ではありません。この違いを理解しておくことが重要です。
例題2
膝関節および膝蓋骨の撮影法と名称の組み合わせで正しいのはどれか。
- 膝関節側位撮影 ― マーチャント法
- 膝関節正面撮影 ― スカイライン法
- 膝蓋骨軸位撮影 ― セトガスト法
- 荷重位膝関節正面撮影 ― ヒューストン法
- 大腿骨顆間窩撮影 ― アントニー法
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正解: 膝蓋骨軸位撮影 ― セトガスト法
正解は「膝蓋骨軸位撮影 ― セトガスト法」です。膝蓋骨軸位撮影は一般的に「スカイライン撮影」とも呼ばれ、セトガスト(Settegast)法、マーチャント(Merchant)法、ヒューストン(Hughston)法などがその代表的な手法です。一方、ローゼンバーグ(Rosenberg)法は45度屈曲位での荷重位膝関節正面撮影を指します。アントニー法は足関節の撮影に関連する名称であり、各部位の特殊撮影法の名称と目的を正確に整理して記憶しておくことが、診療放射線技師国家試験の対策において不可欠です。
重要用語
- X線管
- 放射線を発生させるための真空管で、陽極と陰極から構成されます。陰極から放出された熱電子が高電圧により加速されて陽極に衝突することでX線が発生します。陽極には耐熱性の高いタングステンが用いられ、熱分散を目的とした回転陽極型が一般的です。制動放射と特性X線の発生原理を理解することが試験対策として重要です。
- インバータ式高電圧発生装置
- 商用交流電源を整流し、インバータ回路で高周波交流に変換した後、変圧器で昇圧して再び整流する装置です。従来の方式に比べて管電圧のリップル率が極めて小さく、短時間で安定した出力を得られます。装置の小型化が可能であり、現在のX線装置の主流となっています。管電圧の制御精度が高く、効率的なX線発生を可能にします。
- イメージインテンシファイア (I.I.)
- X線像を可視光の明るい像に変換・増幅する真空管デバイスです。入力蛍光面でX線を光に変え、光電面で電子に変換、その後加速・集束して出力蛍光面で高輝度の可視光像を得ます。透視検査において、低い被曝線量で動的な画像を観察するために不可欠な機器ですが、近年ではフラットパネルディレクタ(FPD)への置き換えが進んでいます。
- FPD (フラットパネルディレクタ)
- X線エネルギーを直接または間接的にデジタル信号に変換する平面検出器です。アモルファスセレンを用いる直接変換方式と、シンチレータとフォトダイオードを用いる間接変換方式があります。イメージインテンシファイアと比較して、画像の歪みがなく、高コントラストで広いダイナミックレンジを持つことが特徴です。デジタル撮影の主流です。
- グリッド
- 被写体内で発生した散乱線を除去し、画像のコントラストを向上させるための器具です。鉛の箔と中間物質を交互に並べた構造をしています。散乱線を効率よく除去できる一方で、一次線も一部吸収するため、露光量を増やす必要があります。グリッド比や格子密度、集束距離といった特性値が試験で頻繁に問われます。
- CT値
- CT画像における各画素のX線弱減係数を、水を0、空気を-1000として相対的に数値化したものです。単位はHU(ハンスフィールド・ユニット)で表されます。この数値により組織の密度の違いを客観的に評価できます。画像の表示条件を決定するウィンドウ幅(WW)やウィンドウレベル(WL)の設定において基礎となる重要な概念です。
- 増感紙
- X線を可視光に変換することで、受像系の感度を高めるための器具です。主に被曝低減を目的に使用されます。蛍光体には希土類元素などが用いられ、X線が当たると発光する性質を利用します。感度を上げると被曝は減りますが、画像の鮮鋭度(シャープネス)が低下するというトレードオフの関係があるため、適切な選択が求められます。
- 管電圧と管電流
- X線管の動作条件を示す指標です。管電圧(kV)はX線のエネルギー(質)と強度を決定し、高くするほど透過力が強くなります。管電流(mA)はX線の量に比例し、撮影される画像の濃度を左右します。これらに照射時間を乗じた管電流時間積(mAs値)が、総曝射量を決定する重要なパラメータとなります。
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