医療・介護・福祉 / 医療国家資格

臨床工学技士国家試験の例題・出題範囲・重要用語

医用工学/電気電子/ME機器/生命維持管理装置(人工心肺/透析)/安全管理

出題範囲

  • 医療安全/保守管理/法規
  • 血液浄化・透析
  • 医用工学概論/電気電子
  • 人工心肺/呼吸/麻酔装置
  • 生体計測/モニタ

例題に挑戦

スキルサートのAIが生成した演習問題のサンプルです。アプリでは毎週新しい問題が追加されます。

例題1

10Ωの抵抗4個をブリッジ状に接続し、その対角にある2つの接続点(端子)から見た回路全体の合成抵抗[Ω]はどれか。

  1. 5
  2. 50
  3. 10
  4. 40
  5. 20
解答と解説を見る

正解: 10

正解は「10」です。この回路は、10Ωの抵抗が4つ配置されたブリッジ回路です。対角の端子から見た場合、10Ωの抵抗2個が直列になった枝が、上下に2本並列に接続されている回路と見なすことができます。1つの枝の抵抗値は 10 + 10 = 20Ω となり、これが2本並列に接続されているため、全体の合成抵抗は 20 / 2 = 10Ω となります。ホイートストンブリッジの平衡条件に関わらず、この対称的な構造では計算によって容易に導き出すことが可能です。直流回路の基本として重要な問題です。

例題2

抵抗R、インダクタンスL、静電容量Cを直列に接続した回路において、共振周波数 f [Hz] を表す式として正しいのはどれか。

  1. 1/(2π√LC)
  2. 2πLC
  3. 2π√LC
  4. 1/(√LC)
  5. √LC/(2π)
解答と解説を見る

正解: 1/(2π√LC)

正解は「1/(2π√LC)」です。直列共振回路では、誘導性リアクタンス (2πfL) と容量性リアクタンス (1/(2πfC)) の値が等しくなり、互いに打ち消し合うときに共振が起こります。この「2πfL = 1/(2πfC)」という方程式を周波数 f について解くことで、f = 1/(2π√LC) という公式が導かれます。この周波数において回路のインピーダンスは最小(抵抗成分 R のみ)となり、電流が最大となります。臨床工学技士の国家試験において、交流回路の基本公式として非常に頻出度の高い内容です。

重要用語

臨床工学技士法
臨床工学技士の職務や免許について定めた法律です。医師の指示の下で、生命維持管理装置の操作および保守点検を行うことが規定されています。試験では、業務の範囲(自己判断による操作の禁止など)や、名称独占・業務独占の概念、守秘義務に関する内容が頻出するため、条文の正確な理解が求められます。
医療法
日本の医療提供体制の基本を定める法律です。医療の安全確保、院内掲示、管理者の責務などが規定されています。特に、医療機器の保守点検計画の策定や、医療機器安全管理責任者の配置義務など、臨床工学技士が現場で遵守すべき体制整備に関する事項が重要視され、国家試験でも頻繁に問われる項目となっています。
特定保守管理医療機器
医療機器のうち、保守点検や修理に専門的な知識と技術を必要とするものを指します。人工呼吸器や人工透析装置などがこれに該当します。適切な管理がなされないと患者に危害が及ぶ恐れがあるため、医療法等において厳格な保守点検が義務付けられており、臨床工学技士の主たる管理対象となる重要な分類です。
高度管理医療機器
副作用や機能障害が生じた場合に、人の生命や健康に重大な影響を与える恐れがある医療機器で、クラスIIIおよびIVに分類されます。薬機法に基づき、販売や貸与には許可が必要です。人工心肺装置やペースメーカなどが含まれ、臨床工学技士はこれらの機器の適正な使用と安全性を担保するために高度な専門知識が求められます。
ヒヤリ・ハット
医療現場で事故には至らなかったものの、一歩間違えれば事故に繋がった恐れのある事例を指します。ハインリッヒの法則に基づき、1件の重大事故の背後には多くのヒヤリ・ハットが存在すると考えられます。これらの事例を報告・収集し、分析して再発防止策を講じることは、医療安全管理において極めて重要なプロセスとなります。
インシデント
日常の診療過程で、誤った医療行為が患者に実施されたが、結果として被害や実害がなかった事例を指します。インシデントレポートを通じてこれらの情報を組織全体で共有し、潜在的なリスクを可視化することが、重大な医療事故(アクシデント)を未然に防ぐための安全マネジメントの基本として試験でも重視されます。
医療機器安全管理責任者
医療法に基づき、病院等の管理者が配置を義務付けられている責任者です。医療機器の保守点検計画の策定、安全使用のための職員研修の実施、不具合情報の収集と報告を統括します。病院内では臨床工学技士がこの責任者に選任されるケースが多く、その具体的な職務内容や責任範囲は国家試験の頻出事項です。
PDCAサイクル
計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)の4段階を繰り返す管理手法です。医療機器の保守点検業務において、立案した点検計画が有効だったかを評価し、次回の計画に反映させることで管理の質を継続的に向上させます。医療安全の質を担保し、業務を最適化するための基本的な考え方として理解が必要です。

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