出題範囲
- 専門:ミクロ経済学
- 教養(一般知能/一般知識)
- 総合論文/政策論述
- 専門:計量経済
- 専門:経済史/国際経済
- 専門:マクロ経済学
- 専門:財政学/経済政策
例題に挑戦
スキルサートのAIが生成した演習問題のサンプルです。アプリでは毎週新しい問題が追加されます。
例題1
ある閉鎖経済において、消費関数が C = 0.8(Y - T) + 40、投資関数が I = 150 - 1000r、政府支出が G = 100、租税が T = 100 であるとする。また、貨幣需要関数が L = 0.4Y - 1000r、実質貨幣供給量が M/P = 150 であるとき、この経済における均衡国民所得(Y)として正しいものはどれか。
- 700
- 500
- 650
- 550
- 600
解答と解説を見る
正解: 600
正解は「600」です。まずIS曲線を求めます。均衡条件 Y = C + I + G に各式を代入すると、Y = 0.8(Y - 100) + 40 + 150 - 1000r + 100 となり、整理すると 0.2Y = 210 - 1000r、すなわち Y = 1050 - 5000r となります。次にLM曲線は 150 = 0.4Y - 1000r より 1000r = 0.4Y - 150 です。これをIS曲線に代入するため5倍すると 5000r = 2Y - 750 となり、IS曲線に代入して Y = 1050 - (2Y - 750) を解くと 3Y = 1800、したがって Y = 600 が導かれます。
例題2
ソロー・モデル(新古典派成長モデル)に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- 黄金律水準の資本量は、定常状態において一人当たり消費を最大化させる資本量である。
- 人口成長率が上昇すると、定常状態における一人当たり資本量は減少する。
- 生産関数において、資本の一人当たり投入量が増加するにつれて、資本の限界生産力は逓減すると想定される。
- 定常状態における一人当たり所得の成長率は、長期的には技術進歩率のみに依存する。
- 貯蓄率の上昇は、長期的(定常状態)における一人当たり所得の成長率を永久に高める。
解答と解説を見る
正解: 貯蓄率の上昇は、長期的(定常状態)における一人当たり所得の成長率を永久に高める。
正解は「貯蓄率の上昇は、長期的(定常状態)における一人当たり所得の成長率を永久に高める。」です。ソロー・モデルにおいて、貯蓄率の上昇は定常状態における「所得の水準」を引き上げますが、一人当たり所得の「成長率」は長期的には技術進歩率に依存するため、貯蓄率が成長率を永久に高めることはありません。これを「水準効果」と呼び、成長率そのものへの影響は一時的な調整過程に限られます。他の選択肢、例えば技術進歩が成長率を決定することや、人口成長率の上昇が資本深化を妨げることなどは正しい記述です。
重要用語
- パレート効率性
- 資源配分において、誰かの効用を下げずには、他の誰かの効用を高めることができない状態を指します。市場が完全競争であれば、均衡においてパレート効率的な配分が実現されます。効率性の基準として重要ですが、所得分配の公平性については考慮されていない点に注意が必要です。国家総合職の試験では、エッジワースのボックス図を用いた契約曲線の理解が頻出します。
- 代替効果と所得効果
- 価格変化が需要量に与える影響を二つに分解した概念です。代替効果は相対価格の変化による需要の変化で、常に価格上昇に対し需要は減少します。所得効果は実質所得の変化による需要の変化で、正常財か劣等財かによって方向が異なります。スルツキー分解を通じて、ギッフェン財の発生メカニズムを理解することが、計算問題や理論問題の対策として非常に重要です。
- ナッシュ均衡
- ゲーム理論において、各プレーヤーが互いに相手の戦略に対して最適な戦略を選択している状態のことです。誰も自分一人の戦略を変更することで利得を増やすことができない安定した状態を指します。囚人のジレンマなどのモデルで頻出し、必ずしもパレート効率的になるとは限らない点が特徴です。寡占市場の分析など、ミクロ経済学の広範な分野で応用される必須概念です。
- 外部不経済
- ある経済主体の行動が、市場を通さずに他の主体に悪影響を与えることです。公害が典型例です。この場合、私的費用よりも社会的費用のほうが大きくなり、市場に任せると過剰生産が行われ資源配分が歪みます。対策としてピグー税の課税やコースの定理による解決が議論され、試験では社会的余剰の損失(死荷重)を求める計算問題が頻繁に出題されます。
- 比較優位
- 各国が生産性の絶対値に関わらず、他国に比べて相対的に生産効率の高い(機会費用が低い)財の生産に特化し、貿易を行うことで双方が利益を得るというリカードの理論です。試験では、二国二財の生産可能性フロンティアからどちらの国がどの財に比較優位を持つかを判定し、交易条件の決定範囲や貿易後の利益を計算する問題が定番のパターンとなっています。
- 限界代替率 (MRS)
- 消費者が効用水準を一定に保ったまま、ある財を1単位追加したときに、代わりに諦めてもよいと考えるもう一つの財の量のことです。無差別曲線の接線の傾きの絶対値で表されます。消費者の最適化行動において、限界代替率が価格比と一致する点で効用が最大化されます。効用関数の微分によって求める計算問題が頻出するため、数学的な導出プロセスを習得する必要があります。
- クールノー競争
- 寡占市場において、各企業が互いに相手の生産量を所与として、自社の利潤を最大化するように生産量を決定するモデルです。各企業の反応曲線の交点としてクールノー均衡が求められます。独占より生産量が多く価格は低いですが、完全競争よりは生産量が少なく価格は高くなります。利潤最大化条件(MR=MC)から反応関数を導き出す計算手順は、試験における最重要項目の一つです。
- 逆選択
- 取引の開始前に情報の非対称性が存在することで、質の悪い商品やリスクの高い主体ばかりが市場に残ってしまう現象です。中古車市場の「レモンの問題」や保険市場で発生します。本来取引されるべき良質なものが市場から排除され、市場の失敗を招きます。対策としてのシグナリング(資格取得等)やスクリーニングの概念とセットで理解することが、理論問題の克服に不可欠です。
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