出題範囲
- 危険物の性質並びにその火災予防および消火
- 危険物に関する法令
- 基礎的な物理学・化学
例題に挑戦
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例題1
第4類危険物に共通する一般的な性質について、正しいものはどれか。
- ほとんどの物質は、水よりも重い。
- 引火点は、いずれの物質も100℃以上である。
- 発生する蒸気は、空気よりも重い。
- 全ての物質が、水に溶けやすい。
- 電気を通しやすい導電性の液体である。
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正解: 発生する蒸気は、空気よりも重い。
正解は「発生する蒸気は、空気よりも重い。」です。第4類危険物の多くは、蒸気の重さを空気と比較した「蒸気比重」が1より大きく、空気よりも重いという性質を持っています。このため、漏洩した蒸気は床面などの低い場所に滞留しやすく、離れた場所にある火源によって引火する危険があります。なお、液体の重さを水と比較した「液比重」は、ほとんどが1より小さく、水に浮く性質があることも併せて覚えることが重要です。
例題2
ガソリンの火災予防および消火方法について、誤っているものはどれか。
- 蒸気が滞留しないように、通風や換気を十分に行う。
- 火災が発生した際は、速やかに水による棒状注水を行って消火する。
- 火災時には、泡や粉末消火剤を用いて液表面を窒息消火する。
- 流動による静電気の蓄積を防ぐため、接地(アース)を施す。
- 容器は密閉し、炎や火花、高温体から遠ざけて保管する。
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正解: 火災が発生した際は、速やかに水による棒状注水を行って消火する。
正解は「火災が発生した際は、速やかに水による棒状注水を行って消火する。」です。第4類危険物の多くは水よりも軽く、かつ水に溶けない性質を持っているため、火災の際に水による棒状注水を行うと、油が水の上に浮いて広がり、かえって火災を拡大させてしまう危険があります。そのため、消火には泡、粉末、二酸化炭素などを用いた窒息消火が適しています。水溶性の液体には、霧状の強化液や耐アルコール泡が有効です。
重要用語
- 指定数量
- 消防法で定められた、危険物の危険性を判断するための基準となる量のことです。この数量以上の危険物を取り扱う場合は、市町村長等の許可を受けた施設(製造所等)で行わなければなりません。また、複数の危険物を貯蔵する場合は、それぞれの数量を各指定数量で除した値の和が1以上になれば、指定数量以上の取り扱いとみなされ、法規制の対象となります。
- 製造所等
- 危険物を取り扱う施設の総称で、「製造所」「貯蔵所」「取扱所」の3つのカテゴリーに分類されます。貯蔵所には屋内貯蔵所や移動タンク貯蔵所(タンクローリー)などがあり、取扱所には給油取扱所(ガソリンスタンド)や一般取扱所などがあります。それぞれの施設には位置、構造、設備に関する厳格な技術上の基準が定められており、設置には許可が必要です。
- 危険物取扱者
- 消防法に基づき、危険物の取り扱いや立ち会いに必要な国家資格を持つ者です。甲種、乙種、丙種の3種類があり、乙種4類はガソリンや灯油などの引火性液体を扱えます。免状の交付を受けた者は、実務に従事している場合、定期的に保安講習を受ける義務があります。また、免状を紛失したり汚損したりした場合は、交付を受けた知事に再交付を申請できます。
- 危険物保安監督者
- 製造所等において、危険物の取り扱い作業の安全管理を監督する責任者のことです。選任には、甲種または乙種の危険物取扱者免状を有し、かつ6ヶ月以上の実務経験が必要です。丙種取扱者はこの役職に就くことはできません。選任または解任したときは、遅滞なく市町村長等に届け出る必要があります。主な職務には、作業者への指示や災害時の応急措置などがあります。
- 定期点検
- 製造所等の構造や設備が技術上の基準に適合しているかを維持するために行う点検です。すべての施設ではなく、地下タンクを有する給油取扱所や移動タンク貯蔵所など、特定の施設が対象となります。原則として年1回以上実施し、点検記録は3年間保存する義務があります。点検を行えるのは、危険物取扱者、危険物施設保安員、または取扱者の立ち会いを受けた者です。
- 予防規程
- 火災を予防するために、大規模な製造所等において作成が義務付けられている自主的な保安管理規定です。規定には、作業の安全基準や点検方法、教育訓練の内容などを定めます。作成または変更した際は、市町村長等の「認可」を受けなければなりません。届け出ではなく認可が必要である点が試験で狙われやすく、対象となる施設の規模(指定数量の倍数)を覚えることが重要です。
- 移動タンク貯蔵所
- 車両に固定されたタンク(タンクローリー)で危険物を貯蔵・運搬する施設です。タンクの容量は3万リットル以下、内部は4千リットルごとに防波板で仕切るなどの基準があります。運転者が危険物取扱者の資格を持つか、資格者の立ち会いが必要です。乗務中は免状を必ず携帯しなければなりません。また、車両の前後に「危」の標識を掲示する義務があります。
- 保安講習
- 危険物の取り扱い実務に従事している危険物取扱者が、3年以内ごとに受講しなければならない法定講習です。免状を取得したばかりで実務に従事する場合は、従事することとなった日から1年以内に受講する必要があります。講習では最新の法令改正や事故防止の知識を学びます。正当な理由なく受講を怠った場合、免状の返納を命じられる対象となる可能性があるため非常に重要です。
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