出題範囲
- 航海計器
- 航路標識
- 水路図誌
- 潮汐及び海流
- 地文航法
- 天文航法
- 電波航法
- 航海計画
- 船舶の構造、設備、復原性及び損傷制御
- 当直
- 気象及び海象
- 操船
- 船舶の出力装置
- 貨物の取扱い及び積付け
- 非常措置
- 医療
- 捜索及び救助(IMOの国際航空海上捜索救助マニュアル(IAMSAR)の利用に関する基礎知識)
- 船位通報制度(船位通報制度及び船舶交通業務(VTS)の運用指針及び基準に基づいた報告)
- 海上衝突予防法、海上交通安全法及び港則法並びにこれらに基づく命令
- 船員法及びこれに基づく命令
- 船舶職員及び小型船舶操縦者法及び海難審判法並びにこれらに基づく命令
- 船舶法及び船舶安全法並びにこれらに基づく命令
- 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律及びこれに基づく命令
- 検疫法及びこれに基づく命令
- 国際公法
- 海事実務英語
例題に挑戦
スキルサートのAIが生成した演習問題のサンプルです。アプリでは毎週新しい問題が追加されます。
例題1
潮汐における「日潮不等」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 低気圧や強風の影響によって、実際の潮位が予測値よりも異常に高くなる現象。
- 海水の密度差や塩分濃度の違いによって、潮位が場所ごとに変化する現象。
- 隣り合う高潮(または低潮)の高さや出現時刻の間隔が不ぞろいになる現象。
- 1日のうちで満潮と干潮がそれぞれ2回ずつ規則正しく起こる現象。
- 月の引力と太陽の引力が重なることで、1か月の中で潮差が最大になる現象。
解答と解説を見る
正解: 隣り合う高潮(または低潮)の高さや出現時刻の間隔が不ぞろいになる現象。
日潮不等とは、1日のうちに2回起こる高潮(または低潮)において、その潮位(高さ)や出現する時間の間隔が等しくなくなる現象を指します。これは月の赤緯の変化に伴って生じるもので、月が天の赤道から離れるほどこの不等は大きくなります。特に回帰潮の時期には、一方の高潮が非常に低くなり、1日1回潮のような状態になることもあります。正解は「隣り合う高潮(または低潮)の高さや出現時刻の間隔が不ぞろいになる現象。」です。
例題2
日本近海を流れる黒潮(日本海流)の一般的性質に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 透明度が低く、プランクトンが非常に豊富である。
- 水温が周囲の海水よりも高く、塩分も比較的高いことが特徴である。
- 北太平洋の西側を北上し、日本列島の南岸を流れる強い暖流である。
- 流れの右側(東側)に比べて、左側(西側)の方が流速が速い傾向がある。
- 季節や年によって流路が蛇行したり、離岸・接岸の変動が見られたりする。
解答と解説を見る
正解: 透明度が低く、プランクトンが非常に豊富である。
黒潮は北太平洋の西岸境界流であり、水温が高く、塩分も比較的高い暖流です。大きな特徴として、栄養塩が少ないためプランクトンの繁殖が抑えられ、海水が澄んで青黒く見える(透明度が高い)ことが挙げられます。設問にある「透明度が低く、プランクトンが非常に豊富」という特徴は、寒流である親潮(千島海流)などに見られるものです。そのため、黒潮の説明としては誤りとなります。正解は「透明度が低く、プランクトンが非常に豊富である。」です。
重要用語
- 六分儀
- 天体の高度や2つの物標間の角度を精密に測定するための光学計器です。海上で太陽や星の高度を測り、自船の位置を算出するために不可欠な道具です。鏡の反射を利用して天体と水平線を重ね合わせて測定する仕組みで、船体が揺れる過酷な海上環境下でも、熟練すれば高い精度で角度を計測することが可能となっています。
- 天の赤道
- 地球の赤道を天球にまで延長した仮想の大きな円のことです。天球上の座標系における基準の一つであり、天体の南北の位置を示す「赤緯」の起点(0度)となります。天の赤道より北側をプラス、南側をマイナスとして表し、航海中の天測において、天体の位置や動きを把握するための基礎となる重要な概念として試験でも頻出します。
- 赤緯
- 天球上における天体の南北の位置を示す座標で、地球上の緯度に相当します。天の赤道から北または南へ向かって測った角度で表され、北側はN、南側はSで表記されます。太陽の赤緯は季節によって絶えず変化するため、正確な船位を求めるには航海暦を用いて、観測した時刻における正確な赤緯の値を特定する必要があります。
- 時角
- 天球上の基準となる子午線(観測者の子午線や春分点など)から、その天体までを西回りに測った角度のことです。地球の自転に伴い、天体は1時間に約15度の速さで西へ移動するため、時角は時間とともに変化します。天文航法では、この時角と赤緯を組み合わせることで、特定の時刻における天体の天球上の位置を正確に決定します。
- 真高度
- 六分儀で測定した天体の高度に、器差や眼高、大気の屈折、視差、視半径などのあらゆる誤差を補正した後の高度のことです。これは地球の中心から見た天体の正確な高度を意味します。天測によって自船の位置を求める計算過程では、この真高度と、計算によって得られた推定高度との差を利用して、最終的な位置の線を導き出します。
- 天頂距離
- 観測者の真上を指す「天頂」から天体までの角度距離のことです。天体の真高度を90度から差し引くことで求められます。天頂距離は、観測者から天体の直下点までの距離を角度で表したものと一致し、1分(1/60度)が1海里に相当するという性質があります。この値は、観測者の位置を海図上に展開する際に非常に重要な計算要素となります。
- 位置の線
- 天測の結果から得られる、自船が存在する可能性のある地点を結んだ直線のことです。天体の高度を測定すると、その天体を一定の角度で見ることができる巨大な円(位置の円)が描けますが、海図上ではその一部を接線方向の直線として扱います。異なる天体や時間差をおいた2つ以上の位置の線の交点を求めることで、船の現在位置を決定します。
- 高度改正
- 六分儀で観測した生の値(儀高)を、真高度へ変換するために行う一連の補正作業のことです。主な項目として、計器自体の癖を直す器差補正、観測者の眼の高さによる水平線の沈下を補正する眼高差、光の屈折による誤差を正す気差などがあります。正確な位置を算出するためには、各改正値を正しい順序で適用することが試験でも実務でも求められます。
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