医療・介護・福祉 / 医薬品販売

登録販売者の例題・出題範囲・重要用語

一般用医薬品(第2類・第3類)の販売に必要な公的資格(都道府県実施)。厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き』に基づき、医薬品の基礎知識、人体の働きと医薬品、主な医薬品とその作用、薬事関係法規・制度、医薬品の適正使用・安全対策を問う筆記試験(全120問・マークシート)。

出題範囲

  • 医薬品に共通する特性と基本的な知識
  • 人体の働きと医薬品
  • 主な医薬品とその作用(1)精神神経・呼吸器系(かぜ薬・解熱鎮痛薬・鎮咳去痰薬・口腔咽喉薬等)
  • 主な医薬品とその作用(2)消化器系(胃腸薬・腸の薬・浣腸薬・駆虫薬等)
  • 主な医薬品とその作用(3)循環器・代謝・痔・婦人薬(強心薬・高コレステロール改善・貧血用薬・痔疾用薬・婦人薬等)
  • 主な医薬品とその作用(4)アレルギー・外用・その他(鼻炎用薬・眼科用薬・皮膚用薬・歯痛歯槽膿漏薬・禁煙補助剤等)
  • 主な医薬品とその作用(5)滋養強壮・漢方・生薬・公衆衛生用薬・一般用検査薬
  • 薬事関係法規・制度
  • 医薬品の適正使用と安全対策

例題に挑戦

スキルサートのAIが生成した演習問題のサンプルです。アプリでは毎週新しい問題が追加されます。

例題1

滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. ビタミン$C$は夜盲症の症状を緩和する。
  2. ビタミン$B_2$は尿を黄色くすることがある。
  3. ビタミン$B_6$はカルシウムの吸収を助ける。
  4. ビタミン$A$は抗酸化作用により、皮膚の老化を防ぐ主成分とされる。
  5. ビタミン$B_1$は脂質の代謝に関与する。
解答と解説を見る

正解: ビタミン$B_2$は尿を黄色くすることがある。

正解は「ビタミン$B_2$は尿を黄色くすることがある。」です。ビタミン$B_2$(リボフラビン等)は、服用により尿が黄色くなることがありますが、これは成分自体の色によるもので心配ありません。ビタミン$B_1$(チアミン等)は主に糖質の代謝に関与します。ビタミン$A$は夜間の視力維持(夜盲症の改善)に重要であり、ビタミン$C$(アスコルビン酸)は抗酸化作用やコラーゲン合成を助けます。ビタミン$B_6$(ピリドキシン等)はタンパク質の代謝に関与し、カルシウムの吸収を助けるのはビタミン$D$の役割です。このように各ビタミンの機能は異なり、記述が適切であるのは尿の色に関するもののみです。

例題2

公衆衛生用薬に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組み合わせはどれか。 a クレゾール石鹸液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、刺激性が強いため、手指の消毒には用いられない。 b ジクロルボスは有機リン系殺虫成分であり、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合して殺虫作用を示す。 c プロポクスルはカーバメイト系殺虫成分であり、アセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合して殺虫作用を示す。 d フェノトリンはピレスロイド系殺虫成分であり、人体に直接使用される(シラミ駆除剤等)ことはない。

  1. c、d
  2. b、c
  3. a、c
  4. a、d
  5. a、b
解答と解説を見る

正解: b、c

正解は「b、c」です。記述bのジクロルボス(有機リン系)と、記述cのプロポクスル(カーバメイト系)は、いずれもアセチルコリンエステラーゼを阻害して殺虫効果を示します。有機リン系は不可逆的、カーバメイト系は可逆的に結合するのが特徴で、どちらの記述も正しいです。記述aのクレゾール石鹸液は、刺激性はありますが手指や皮膚の消毒にも希釈して使用されます。記述dのフェノトリンはピレスロイド系成分の中で唯一、シラミ駆除のために人体に直接使用することが認められています。したがって、bとcの記述が正しく、それ以外の組み合わせは誤りを含みます。

重要用語

医薬品
疾病の診断、治療、予防に使用される物、または身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする物です。薬機法に基づき、有効性、安全性、品質が厳格に管理されています。登録販売者が扱うのは主に一般用医薬品であり、消費者が自身の判断で購入し、健康維持や軽微な症状の緩和に使用されます。成分の性質や副作用を正しく理解し、適切に情報提供を行う必要があります。
一般用医薬品
処方箋なしでドラッグストア等で購入できる医薬品のことです。主な目的は健康の維持や軽微な疾病に伴う症状の緩和です。消費者が自らの判断で使用するため、安全性に十分配慮された成分が配合されています。リスクの程度に応じて第1類、第2類、第3類に分類されており、登録販売者は主に第2類および第3類医薬品の販売と適切な情報提供を行う重要な役割を担っています。
副作用
医薬品を適正に使用したにもかかわらず、目的とする治療効果以外の望ましくない反応が現れることを指します。すべての医薬品には副作用の可能性があり、軽微なものから重篤なものまで多岐にわたります。副作用は予測可能な場合もありますが、体質や体調、他の薬剤との飲み合わせなどにより予期せず発生することもあります。初期症状を早期に発見し、速やかに服用を中止するなどの適切な対応が重要です。
薬害
医薬品の品質や有効性、安全性に関する情報が不十分なまま使用されたり、誤った使い方がなされたりした結果、社会的に大きな健康被害が生じることを指します。サリドマイド事件やスモン事件などが代表例です。これらの悲惨な教訓から、現在の医薬品の安全対策や副作用報告制度、被害救済制度が整備されました。登録販売者は、再び薬害を繰り返さないよう高い倫理性と責任を持って業務に当たる必要があります。
プラセボ効果
薬理作用のない物質(偽薬)を服用した際に、暗示効果や期待感などの心理的要因により、症状が改善したり変化が現れたりすることを言います。客観的な測定が難しい痛みや精神的な症状において現れやすい傾向があります。これは薬本来の効き目ではありませんが、臨床試験ではこの効果を除外して有効性を判定する必要があります。登録販売者は、相談者に対して不適切な期待を抱かせない冷静な対応が求められます。
セルフメディケーション
WHO(世界保健機関)により「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。近年、国民の健康維持や医療費の適正化の観点から重要性が高まっています。具体的には、一般用医薬品を適切に選択・使用することが含まれます。登録販売者は、消費者のセルフメディケーションを支援する専門家として、適切なアドバイスと必要に応じた受診勧奨を行う役割を担います。
サリドマイド
催眠鎮静剤として販売されましたが、妊娠初期の女性が服用することで、胎児に手足の欠損などの先天異常を引き起こした薬害事件の原因物質です。この事件をきっかけに、世界的に医薬品の安全性確認や副作用報告の重要性が再認識され、法整備が進みました。日本では「サリドマイド訴訟」を経て、医薬品副作用被害救済制度の確立へと繋がる重要な教訓となっており、試験でも非常に頻出する重要な項目です。
安全性試験
医薬品の開発段階で、生物への毒性や影響を確認するために行われる試験です。急性毒性、亜急性毒性、慢性毒性のほか、胎児への影響を見る生殖発生毒性試験などがあります。また、致死量を確認する試験も含まれます。これらの試験データに基づいて、人が安全に使用できる投与量やリスク評価が行われます。医薬品の有効性と安全性のバランスを科学的に評価し、消費者の安全を守るために不可欠なプロセスです。

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